小春日和の中 今年も報恩講をおむかえさせていただきました
このたびのご縁は山口県萩市より光山寺ご住職であられ、龍谷大学の教授でいらっしゃる
武田 晋 先生にお運びいただきました
先生と西法寺住職とは龍谷大学の学生時代の学友でした
お二人とも 学生の時にはきっとこのような形でお会いすることは想像もしなかったことと思います
先生には お忙しい中をご遠方よりありがとうございました
一方 今年初めて西法寺にご縁ができた方は 「報恩講ってなんですか?」とおっしゃってお見えの方もいらっしゃいました
家の宗教が浄土真宗でも 「ご縁ができるまで法話などは聴いたことがございませんでした」とおっしゃる方が沢山いらっしゃいます

よかったですねぇ 生きている間にご縁ができました
こんなにありがたいご法縁に恵まれて よかったよかった なもあみだぶつ

今年も準備からお手伝いくださった ベテランのみなさま



杖が必要になられたHさんは 柱に寄りかかって一番複雑な輪灯を丁寧に磨いてくださいました
もう一方の輪灯は 車の免許を返上して 歩きの生活にももう慣れたとおっしゃるKさん
お二人のお磨き勝負は どちらも軍配つけがたく引き分けです
駐車場や境内地 お墓もお掃除がすんで
今年もおかげさまで つつがなく報恩講をお迎えできました
本当にありがとうございました




今日から12月です
キリスト教徒の方々は、クリスマスまでシュトーレンをちょっとずつ切って召し上がられたり
アドベントカレンダーをご準備なさったりして、大切な日を指折り数えてお待ちになるそうです
私たち浄土真宗門徒も同じように、毎年大切な報恩講の日をお待ちして準備をさせていただいています
お磨きをお手伝いくださっている方は、いつもご自分の磨いたお仏具が気になって
「 少し右の輪灯が下がっているんじゃないですかね 」とか
「 左の方が光っていないようだ 」とか仰っていつもよりも熱心によく見てお参りくださいます
私もご法要はいつも大切にお迎えしているつもりですが 報恩講はやっぱり気合いが違っているような気がします
如来さまの御手の上で、報恩講のご縁にあう前から
もう既に私たちは まんまと有り難いお育てにあわせていただいているようです

和上様のご法話の中に 高松悟峰の言葉がありました
声に 姿はなけれども
声のまんまが 仏なり
仏は声の お六字と
姿をかえて 我に来る
このことを
『 全徳施名 』と云うそうな
この度も ありがたいご縁でございました
なもあみだぶつ



