背中で語る 熱い男 2011-05-27

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現在、境内地工事中。
本堂を建てたときに一緒にやっていたら、この工事もっと楽だったでしょう。
でも、その時はぎりぎりの予算でしたので、「本堂以外の庫裏は節の有る柱でいいから。
落とせるだけ落として、キッチンは何のメーカーでもいいし、一番安いのでいいです。
え?白は安い?じゃあ白、白、色は白!」
と節約したのです。

ここの社長と住職とは本堂を建てる時には喧々諤々やりました。
住職も本堂についてはは譲らない(設計士は辞めさせるし)、社長は建築のプロのプライドがある。
おもしろかった~。あの頃の2人。
今では一緒にチベットへ行くほど仲がいい。(750回忌大法要も共に京都へ参られます。)
そうそう、今日はこの方のことではなく、下の方。
岩手県出身のS口さん、(相方M木さんも同じく岩手。写って無くてごめんなさい)

今日は 「奥さんウドが生えてましたよ」(う、うど?!) と。山菜をみつける目をおもちです。
あんまりしゃべりません。
背中が「不器用ですから」と高倉健さんみたいに語っている人です。
仕事の手は抜きません。社長が、「明日はよその現場を手伝ってくれ」と言っても
行きません。(自分の現場を人には任せたがらない)
いつも朝7時には車でやって来ます(誰よりも早い)。
タバコを1本くゆらせながら現場を一周。それから作業開始。

東北の男の人ってなんて九州の男と違うんだろう。(九州男児もすてきだけど)
震災の直後もたんたんと仕事をこなしました。実家の辺りも被害にあったとぽつりと言っただけ。
堪える力が強いな~。  東北人って強い。
日本をこんな人たちが見えないところで支えて下さっていたんだと改めて思います。

復興がどうか1日も早くできますように。