秋季彼岸会法要

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季節が変わっても各地で大変な災害が起こっております

被害に遭われた皆さまにはまだまだ暑さも残る中、、、、

ほんとうにお見舞い申し上げます

「いつか必ず神戸にも東北にも熊本にも能登にも行こうね」と皆さんと話しています

お念仏とともに できることを考えて一緒に

9月22日(日)はお寺では 秋季彼岸会法要をお勤めいたしました

この度のご縁は 大阪府吹田市 大光寺様より清岡隆文先生にお越し頂きました 

この日は雨

ご講師はじめお参りの皆さまも お足元が悪いなか

ようこそお参り下さいました

先生にご同行くださいました坊守様も、ご遠方をお足元も悪い中

本当にようこそ ありがとうございました

先生のご法話は 失礼ながらご年齢から考えましたら 住職よりも私よりもご年配。

でいらっしゃるにもかかわらず 圧倒されるほど熱のあるご法話でございました

前日の雨で ぐちゃぐちゃの境内やお墓を 朝からドタバタと掃除して

「はぁぁぁぁぁ~」とくたびれかけていた私たちにも 喝をいただいたようでした

お参り下さった方はもう良いのです

お参りできなかった あなた様へ

『お彼岸』ってだけ言うとですね  あっちのこと 

ただ眺めているだけのお浄土の事  なので  他人事なんですよ!

だから、私たちは世間で言うところの『お彼岸』を『到彼岸』と受け止めていかないと

(ただの物知りおばさんで終わってしまうのです)

と、清岡先生は本気で目をむいて そうおっしゃいます

私は まさに何となく物知りおばさんでありました

彼の岸へ歩いているのは この わたしです

一刻一刻 歩いているのは わたし 自分で歩いていると思っているのもこの わたし

ふらふらして下を向いていては 

46億年といわれる地球の歴史の中に 父や母を縁として やっとこの度生まれてきた甲斐がありません

と本堂に座ってご法縁に遇っている間はそう言いたいところですが、、、、、 

何度お聴かせにあずかっても 常に戻ると 何事かにふらふらしてしまいます

ああすればよかった こうすればよかった

そんなことに飲み込まれそうなことも多いです

だからこそ「9月だから秋のお彼岸」と受け止めないで『秋の到彼岸』と受け止めて

これから次のご縁までの日常を ほくほくとお浄土へ また歩ませていただきましょう

そして、私のようにふらふらするお方も 

もう「 お任せ お任せ 」と達人の日々をお過ごしのあなた様も

大切に次のご縁までお念仏とともに 

赤い水引 藤袴の蕾 黄色い小菊

オマケですけれど

この度の『到彼岸会法要』終わりがけに 

数年ぶりに息子さんに支えてもらいながら お越し下さった方がありました

補聴器を両耳に付けていらっしゃって

「 ご無沙汰して申し訳ございません   いつもいつもご住職様にはお便りを頂戴していながら

こんな身体になりましたので、、、なかなか、、、息子に頼んで連れてきてもらいました

わたしも96歳になりました(!)   主人は102歳になりました(!!) 」 

耳が遠くなっていらっしゃるので声は大きくて 

その大きな声と 言葉は本堂に響きました

ご法話も終わって「やれやれ」と腰をさすりながら立ち上がり

自分のことを立派な年寄りだと思っていらっしゃるような皆さんの動きが

ピタリと止まったのは言うまでもありません

その後 皆さまその96歳のご婦人の前を通る時は 心なしか背中が伸びていらっしゃったようでありました

96歳になっても70歳でも54歳でも還暦でも、いつも私は到彼岸の道を一日一日歩きます

お浄土へ迎えられる日々です

よくよくこの心をのぞくと それでもあんまり嬉しくないけれど 

「 それでよい それ故救わずにはおかない 安心しておいで 」の願であります

なんまんだぶ

このたびも 有り難いご縁でありました

みなさま ようこそようこそ 

またのご縁を たのしみにお待ちしております

なもあみだぶつ

椅子が足りなくて 子ども達は畳に座ってお聴聞 ありがとうね